ドローン関連ビジネスはこんなにある

drone related business

ドローン関連ビジネスはどんなものがあるのか?

リサーチファームのLux researchによれば、ドローン市場は2025年までに17億ドル(いまのレートなら約2,000億円)にまで膨れ上がると言う。
(なおこっちのレポートだと既に1,100億円を突破し、2024年には7,000億円に達するとも)

ドローンビジネスは主に商用ドローンの製造・販売を中心に多岐に渡る用途で成り立ちそうだ。
以下はドローンマーケットの「可能性の高い」要素である。

・ドローンの製造、販売
・ドローンシステムの開発(エンジニア、プログラマー)
・物流
・報道
・エンターテインメント(映画、ドラマ、テレビ番組等の撮影)
・農業
・エネルギー
・プロモーション、広告、マーケティング
・建築、土木
・アート
・軍事(既に採用中)
・救助
・セキュリティ
・スポーツ、イベント撮影
・ドローンレース
・ドローン向け損害保険
・ラジコンヘリとして

以下、一つずつ見ていこう。

ドローンの製造、販売

これは既に
圧倒的なプレイヤーとしては中国のDJI。
DJIはファントムシリーズが有名である。
DJI単体で2014年に600億円ほど売り上げたらしい。
またDJIは2015年には見込みでその倍の1,200億円の売り上げとなる予定である。
全世界のドローン市場の7割を占めていると言うが、本当に凄い。
ドローンの製造、販売では、続いてフランスのParrot、アメリカのWired元名物編集長が立ち上げた3D Robotics辺りが有名どころだ。

また他方、Skypeの創業者が「Starship Technologies(スターシップテクノロジーズ)」という会社を立ち上げ、地上用のドローンを開発した
既にOpenROV社が「Trident」という水中ドローンを開発し、KickStarterにてクラウドファンディングを実施している。
ドローンの定義ってUAV(Unmanned aerial vehicle、無人航空機)ではなかったっけ…という疑問はさておき、その定義は拡大中。

ドローンシステムの開発(エンジニア、プログラマー)

これは上記の製造販売の枠組みの中の話でもあるが、敢えて。
ドローンシステムの開発についてはLinuxベースで「難易度が高すぎるわけではない」と高城剛氏が言っていた。
これが本当ならどこの国でもそのうち、かつてのスマホアプリ開発のようにエンジニア、プログラマの給与の高騰が起こるだろう。

実際にスマホアプリの開発者は良い時で年収1~2,000万円を稼いでいた人を何人も知っている。
彼らはiOSならObjective-c、AndroidならJavaが使えれば、とにかく人手が無い職場ではかなりの高単価で引き抜かれるという時代があった。
今でも優秀なエンジニアは優遇される。

5年以内にはこのような現象が起こるのではないかと思われる。
なお、DJIが最近はドローンの処理能力を向上させるコンピュータを開発した
こういったものも含めて開発の需要は既に大きいと思われる。

物流

Amazonや、Googleのドローン配達が2017年までに実用化を目指している。
現在米国のFAA(Federal Aviation Administration、連邦航空局)との調整が行われているようだ。

報道

これは主にこれまでの報道で足を踏み入れることが難しかった場所での空撮である。
2015年1月、アメリカの新聞The New York Timesを始めとする10媒体が連合を組成
海外のメディアは意識高くていいなぁ、と思った。
具体的に法との兼ね合いの中でどうドローンが使われるかは未定だが、これまでに無かった報道がされる可能性は高い。

なお、日本でも実は報道に既に使われている。
2015年夏に鬼怒川の防波堤が決壊した際、国土地理院がドローンでその様子を空撮し、公開している。

エンターテインメント(映画、ドラマ、テレビ番組等の撮影)

これは文字通り。これまでCGで済ませていたような空撮をドローンで行うようになる。
映画ならまだしも普通のテレビ番組でもドローン空撮ができるようになればTV番組も今より質の高いものを期待できそうだ。
まあ同時に個人がYoutubeに上げたりしそうだが。

農業

Lux researchによれば、ドローンの農業利用の市場が10年以内に400億円にまで膨れるとの事。
例えば畑の温度をドローンで監視し、適切なタイミングで肥料をまくといった機能を使い農業を効率化できる。
こういったドローン利用の農業スタートアップは実は少なくなく、Agribotixなどがある。

エネルギー

ドローンの優れている所として、その機動性やモニターを通じた探索、データの転送などができるという点がある。
人がヘリで同じ事をすれば費用も高く、また危険な目に遭うこともある。
油田、ガスなどを探すのにこうした機能を持つドローンの利用が待たれる。
Lux researchによれば、ドローンのエネルギー関連市場は300億円になるとの事。

プロモーション、広告、マーケティング

既に日本でも世界でもちらほら聞かれるが、ドローンを利用したプロモーション事例が増えるだろう。
これは市場としては大きくないだろうが、プロモーションに大きく貢献しうるという点では注目しておきたい。

日本では私が実際に目の当たりにしたのは、確か東京ミッドタウンの1階だった。
クロックスの簡単なブースが設置されていて、用意されたスイッチを押すとドローンが動き靴を持ってくるという。
空中ストアという名前のプロモーションらしい。
これは単純にドローンという目新しい何か変な動きをする謎のロボットらしきもの、という側面を押し出したプロモーションだった。

また海外では既に2014年には多数のドローンを利用したプロモーションが展開されている。
(”Only A Little Creepy”などと言われており、ちょっとキモイよね、みたいに捉えられているようだ)

建築、土木

こちらは資材の運搬よりは調査や図面作成のための用途が大きいのではないかと思われる。
既に実用化の段階に入っていると思われる。
将来実用化が進めば、重機の操作と同じく免許関連のビジネスも少し増えるかもしれない。

アート

こちらはどう使われるか未知数。
空撮からペインティングからドローンの動きで何かを表現する事など様々考えられる。

軍事(既に採用中)

映画にもなったのでご存知の方もいるだろう。
ドローンは元々軍需からスタートしている。

救助

現在は人を担いで運ぶといったことはできない。
だが物資を運ぶなどの用途は可能である。

セキュリティ

この場合のセキュリティとはドローンの乗っ取り、ハッキングに対するセキュリティである。
Kasperskyなど、多くの組織や識者が警告している
様々な点で脆弱性の報告がされており、セキュリティ対策サービスの需要も増えるだろう。

ドローンレース

2015年11月7日、千葉で日本初のドローンレースが開催された
海外でもドローンのレースはアメリカのサンフランシスコなどで開催されている
私は実はこれがF1レースのように一大市場に大化けする可能性もあると思っている。

ドローン向け損害保険

日本では既に東京会場日動がドローン向けの保険を販売開始した
自動車保険の様にそのうち等級とかもつくかも知れない。
海外でもやはり市場は小さいものの、AIGなどが対応している。

ラジコンヘリとして

上記のほとんどは商用のドローンの話だが、個人が単に「飛ばして遊ぶ」ためのドローン市場も小さいながらできるだろう。
じつはこれで空撮をしたり、仲間とラジコンを飛ばしあって楽しむのも楽しい。
現在は法改正が続きやや不安定な状況だが、そのうちドローンを個人で楽しむ事ができるようになるだろう。

以上、ドローン関連ビジネスを紹介した。

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