ドローンを人ごみの頭上で飛ばすのは非常に危険だ。
手元が狂って人に激突したり、
万が一故障して人の頭に落下したら、大けがになりかねない。
これはどんなドローンでもありうる事態だ。
だから基本的には人の多い場所でドローンを飛ばす事は難しかったりする。
あるいは、突然バッテリーがなくなり、
海にドローンが落ちて一瞬で故障する事もある。
ところが、そんなドローンの弱点を解消する新しい製品が登場した。
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それがSpacial社の”飛行船型”ドローン、「Halo」だ。
読み方は「ヘイロー」。
Haloはマルチローターで飛行するのではなく、
飛行船型(形状はどちらかというと気球っぽい)でゆったり飛行するスタイル。
だから人の頭上に落下する危険性ははるかに低いし、
バッテリーも3時間持つとのこと。
Haloのバッテリーが切れたらどうなるか?
答えは、その場にずっと浮いているのである。
それはそれで回収しづらい場合もあるだろうが、
それでも人に落下してけがをさせたり、
海に落ちて完全に壊れてしまったり、
どこか岩場に落ちて大破したり、といった心配がほとんどない。
Spacial(読み方は”スペイシャル”)のアプローチは、
屋内や人が多いイベント会場などで飛ばせるようにしている。
HaloはDSLR(デジタル一眼レフ)の搭載も可能。
動き自体はゆっくりなので、当然ドローンレースなどはできない。
Spacial社のHaloはジンバル、プロペラ音がないため、
非常に静かである。
屋内向きと言われる理由の一つでもある。
このようにHaloは従来のドローンとは形状も用途も大きく異なるのだが、
使いどころは既に書いたようにイベント会場でのプロモーション用に親和性が高いだろう。
実際にHaloのプロトタイプはNHL(ナショナルホッケーリーグ)の、
ニュージャージーデビルズから、試合中にロゴを飛ばしてほしいと依頼を受けている。
他にもある、バルーン型ドローン
この飛行船型ドローンのアイデアは過去にもあり、
スイスのAerotain社が2015年以降、
様々なデザインのバルーンドローン「Skye」を発表している。
読み方はたぶん「スカイ」。
画像出典:Aerotain
Aerotainのドローンは用途を明確に「体験型広告」「スポーツ」「カンファレンス」「コンサート」「企業イベント」「報道」といった辺りに絞っている。
同様に安全性が売りとなっている。
画像出典:Aerotain
また日本でも2016年にパナソニックがバルーン型ドローン、
その名も「バルーンカム」を発表している。
用途も同様にイベント会場やスポーツ会場でのプロモーション利用を想定している。
画像出典:パナソニック
Spacialは公式サイトより、
Linkedin、
Instagram、Facebook、Twitterなどで情報を公開している。