残業をゼロにしたい、自由な時間が少しでも欲しい、
でも残業をゼロにする方法がわからない、そもそも残業を無くす事なんてできるのか?
はい、残業をゼロにする事は可能です。
日本の企業では残業はどんな仕事にもつきものだとか、
残業しない社員は遊んでいる、社会に貢献していないとか未だに言われますが、全て正しくありません。
残業は基本的に多くの職場に不要です。
私も過去に複数の職場で残業を削ったり、無くしたりしてきました。
この記事では、私が過去に広告代理店やメディア企業などに勤務していた時期に、残業をゼロにするために行った工夫を紹介してみます。
残業はデメリットだらけ
残業なんて百害あって一利無しです。
例えばドイツなどは、法規制でガチガチに労働者の権利を固めており、
残業や長時間労働について刑事罰等が与えられる事があるほど、残業と言うものに厳しいのです。
ですからドイツでは、社員の残業はほとんどありません。
役員や社長クラスは残業が生じる事もありますが、基本的に定時帰宅がほとんどです。
それでもドイツの経済は回っています。
ドイツでは定時退勤後には家族との時間を過ごしたり、
バカンスを何週間も取ってのんびりと人生を楽しんだりと、
仕事以外の時間を沢山とって楽しい事に費やす傾向があります。
ちなみにこれはドイツに限らず、欧州全般、ひいてはアメリカやオーストラリアなどにも言える傾向です。
それでも会社が全く問題なく回り、国の経済が回っていると言う状況です。
こんなに残業しても負ける日本
一方日本はどうでしょうか?
残業をすれば確かに仕事の経験がつまれ、ビジネススキルも上がるでしょう。
おかげで世界経済大国3位の座を死守しています。
ですが、日本人にとって家族との時間や、自分の趣味に充てる時間は激減します。
人によってはほとんどありません。
そのまま定年を迎える人も大勢います。
定年を迎えた人は、果たしてそこまでしてみにつけた仕事の経験やビジネススキルをどう生かすのでしょうか?
果たしてそこまで仕事に精を出す必要がどれだけの人にあるのでしょうか?
ドイツのGDPは欧州では2017年は1位、
世界では日本に次ぐ第4位です。
ドイツの一人当たりGDPは3兆5千万ドル、日本の2017年のGDPは約4兆9千万ドルと近いのですが、
日本の人口は1億3千万人、ドイツは8000万人しかいません。
つまりドイツの方がより少ない人口で日本よりお金を稼いでいるのです。
さらに一人当たりのGDPはドイツは4万ドルで世界16位、
対して日本はたったの3万9千万ドルで世界22位と、負けています。
これだけ根を詰めて仕事をしても、日本はドイツに効率の面で負けているのです。
世界の先進国の中でも日本だけが残業組
日本は残業大国です。
特に先進国の中では圧倒的に残業が多く、
さらに日本には独特の「サービス残業」があります。
そういった表に出てこない残業時間も含めると、
世界のあらゆる国でトップクラスに残業大国ではないかと言われています。
外国人の多い日本の会社や、外国の色々な国で働いてみると、
本当に残業をみんなしません。
私の経験則の範囲では、東アジアを除くほとんどの国の人が、とても早く帰ります。
中国、韓国人も、真面目に遅くまで仕事をする人が多いかな、と言う印象ですが、日本人の様に終電近くまで働いている人も見た事は稀です。
(人に寄りますしゼロではないと思いますが)
世界では残業は時代遅れ
世界では残業は時代遅れです。
残業革命時代以降、長時間労働が求められた時代もありましたし、
今でも残業を行う国はありますが、残業は効率を悪化させます。
早く帰宅して早く休んで、また次の日の朝からフルスロットルで働く方が疲弊もせず、
短時間で効率的に仕事を出来ます。
日本では根性論や異様に強い同調圧力などがあり、
残業がなかなか減りません。
でも世界ではもう仕事量を減らす時代にとっくに始まっているという事を知っておいて下さい。
世界が実践する残業を減らす方法
前置きが長くなりましたが、残業を減らすのは簡単です。
仕事量を減らす事です。
世界では、ここを最重要視していると言っても過言ではありません。
「その会議、全員出る必要ある?」
「そのレポート、本当に20ページも作る必要ある?」
「その訪問、本当に行く必要ある?」
「その電話、メールじゃダメなの?」
「その稟議書、本当に上長5人の決済が必要?」
あらゆる仕事に対して、こんな突っ込みを貰う事が非常に多いです。
もちろん国や企業、個人個人の考え方に寄りますが、
本当にその仕事が必要かをとてもよく吟味し、大抵の場合、
「いらないからやらない」と言う結論に至ります。
結果、仕事量が激減します。
まずはこの仕事量を減らす、と言う
そしてもう一つ。
「本当に必要な作業は何か?」
を徹底的に問い詰めます。
いわゆる「選択と集中」と言うやつです。
日本では残業を減らす事は難しい
上記の通り、作業を削りまくる場合、必ず障壁があります。
上司や周りの「目」が気になると言う事です。
「あいつだけ仕事削ってサボってる、みんな沢山の仕事を抱えているのに」
「あいつだけ早く帰ってずるい」
と言った形で後ろ指をさされたり、
もしくは上長から「早く終わったなら周りの仕事を手伝え」と言った指導が来る事がとても多いのは想像に難くないですよね。
特に理由はなくて、日本独特の強力な同調圧力によるものです。
これを無視すると、職場で居づらくなったり、最悪クビや閑職への左遷と言った憂き目が待っています。
私も不要な仕事を削って残業をゼロにした結果、
遅くまで毎日残っている人たちから後ろ指をさされた事は数知れずあります。
従って、私の場合、残業をゼロにしようとして、結果的に居づらくなった挙句、上長から残業の要請が来るようになり、失敗に終わったと言う体験をしたのです。