80年代生まれの人まではギリギリ使った事があるカセットテープとラジカセ。
最近、このカセットテープとラジカセを知らない若い世代で人気が復活して来ているのです。
中目黒にはカセットテープ専門店「waltz」があり、人気を博しています。
カセットテープで新作を発表するアーティストもちらほらいて、カセットテープ市場が少し盛り上がりつつあるなあと。
世界トップのネットオークションサイトeBayでも、出品されたラジカセの値段が上がっているそうです。
伝説のラジカセのレトロな名機
この辺りはオークションやカセット専門店などでしか見つける事ができない、マニア垂涎の機種(とテレビで言ってた)。
ラジカセの品質を決める分かりやすい要素が、スピーカーのサイズ。
大きければ大きいほど音質が良くなる傾向があります。
Sony TC-3400
1973年(昭和48年)発売。32,800円。
National RX-5600
1980年発売(昭和55年)、69,800円。
Sony CF-1980 Ⅱ
1976年発売(昭和45年)。
ラジカセメーカー(ブランド)
ラジカセの人気は今も昔も日本製が世界中で最も流通しています。
その筆頭はやはりSony。その次にパナソニックや東芝などが追随します。
Sonyはウォークマンの発明などでも世界的に有名です。
古き良き日本の黄金時代だったんですね。。
古すぎるものなどは修理が難しい場合もあるため、なるべく80年代以降のものなど、比較的新しめのラジカセを購入する事をお勧めします。
Sony
有名なラジカセ製品:TC-K611S、TC-3400、CF-1980 Ⅱ、TC-KA1ESA ES、TC-K555 ESなど。
Sonyは言わずと知れた日本が世界に誇るラジカセメーカーです。
ファインレコーディングシステムの制作には定評があります。ESライン機能、3頭ドルビーユニットを、特色固体音の生産と伝統を続けました。
Panasonic(National)
有名なラジカセ製品:RN-Z500、RX-F5、RX-5180、RX-5150、RS-635、RS-677US、RS-4400、DISCOなど
東芝
有名なラジカセ製品:RT-8700S、RT-80S、PC-X10M 2、PC-X10Mなど
東芝はかつてラジカセメーカーの中ではSonyの後を追って世界で評価されてきた1社でありながら、
数少ない現役のラジカセメーカーでもあります。
2018年には世界初のハイレゾCDラジカセTY-AK1をリリース。
パイオニア
有名なラジカセ製品:CT-S740S、ドルビーSシリーズなど
パイオニアは品質の高さにかなり高評価を受けていながら、Sonyほどではないにせよ、かなり根強い人気を誇るブランド。
JVC
有名なラジカセ製品:JVC TD-V662など
JVCはかつて主要なラジカセメーカーでした。
Yamaha
有名なラジカセ製品:KX-300など
音質の高さに定評のあるアモルファステープヘッド、ノイズリダクションシステム、リモコン、2ヘッド設計、オートテープチューニングシステムなどの高機能を、比較的安く提供していました。
Philips
有名なラジカセ製品:D8734、DCC 900、DCC 600、D 6920 MK2など
Akai
有名なラジカセ製品:DXシリーズ、GXシリーズ
Akaiは赤井産業株式会社のブランド。1954年に日本企業として初めてテープレコーダーの開発に成功し、オープンリール・デッキやカセットテープ・デッキ等を中心とする総合音響機器メーカーに成長しました。
DXシリーズやGXシリーズが中古市場で流通しており、有名です。
Denon
有名ラジカセ製品:DR-M24HX、DRS-810、DRM-740、DRM-540など
Denonは1910年創業のオーディオブランドで、今でも高品質なスピーカーなどを製造しています。3つのヘッド、完全な手動較正機能、引き出しローディング機構と安定した駆動機構、ヒスレスの録音のためのドルビーB・C・HX Proなどのバイアス調整機能、4トラック2チャンネルのステレオサウンドシステム、4.8cm / sのテープスピードを備えた3ヘッドなど、独自の高機能を搭載したラジカセをリリースしていました。
ナカミチ
有名ラジカセ製品:BX-125E、RX-505、ドラゴン、Nakamichi 660 ZX、CR-7、ZX-9など
ナカミチは今は無き東証二部上場の超高級ラジカセのメーカー。ラジカセの音質やデザインは高い評価を得ています。
アジマスを狂わさず安定して再生するために、ヘッドではなく再生テープのハーフ自体を反転させるオートリバース機構、方位角の微調整、自動キャリブレーション、マイクロプロセッサ制御、およびダイレクトドライブ、調整可能な記録アジマスとバイアス、デュアルキャプスタンドライブ、耐久性のあるテープ搬送システム、などユニークな機能を搭載した機器がありました。
ナカミチの元代表の中道氏はナカミチ倒産後は新会社Niro Nakamichiとしてハイエンドオーディオの生産を行っています。