Snapchatのマーケティング手法まとめ。
Snapchatのマーケティング手法は主に3つで、オフショット、インフルエンサー、キャンペーンだ。
まずはSnapchatとは何か?というところから見ていこう。
スナップチャット(Snapchat)とは?
Snapchatとは、アメリカを中心に世界の若年層から大きな支持を得ているメッセージングアプリだ。
投稿が強制的にすぐに消されるのが最大の特徴だ。
個人的にもこれが凄く楽で、変な投稿をしても勝手に消えてくれるからありがたい。
Snapchatは世界的にも凄く流行っていて、海外の知り合いはほとんどの人が使っている。
日本でも若いユーザーに使われている。
(というか一部の若い子にはかなり人気があるが、正直日本で流行るのはまだこれからだと思う)
毎日使用するユーザーは1.5億人とあの米ツイッターを上回る。1秒当たり9000枚の写真が共有され、ビデオの再生回数は毎日100億回。現在最も活発なソーシャルメディアの一つである。
これまでのSNSとの大きな違いは、若者から圧倒的な支持を集めていることだ。ユーザーの7割が34歳以下で、女性が7割を占めている。米国ではSNSユーザーの18%が使用し、1日当たりの平均使用時間は30分。アプリストアのランキングでもトップクラスの人気だった。
東洋経済より。
Snapchatが面白いのは、
FacebookやGoogleが買収しようとしたが断ったこと。
その後、FacebookはInstagramにSnapchatのストーリーと同じ「ストーリー」という機能をリリースしている。
Snapchatをマーケティングに利用する
さて、Snapchatをマーケティングにどう利用したらいいのだろうか。
まずSnapchatの本質を抑えておこう。
Snapchatは基本的にすぐ消える(=ephemeral)SNSと言われる。
Snapchatにはチャット機能の「Chat」とSNS機能の「My Story」機能がある。
Chatは送信後、相手が閲覧したら10秒で消え、一切残らない。
「My Story」の方はカメラロールなどに保存している画像、動画を投稿できない。
その場で撮影したものしか投稿できないのだ。
すぐ消えてしまう、今しか見られない、だから消えてもいいような手軽なコンテンツを楽しむ事が主流になる。
実際、My Storyに投稿される動画は画質がとても粗いものだけだ。
Instagramがかしこまって楽しむ高級レストランの料理だとすれば、
Snapchatは気軽に楽しむスナック菓子の様なものだ。
Snapchatで公式アカウントを開設したら、
まずスマホでその場で撮影した画像、動画のみをリアルタイムで投稿できるよう、
Snapchat担当のカメラマンに権限を渡す必要がある。
Snapchatに何を投稿すべきか
Snapchatのマーケティング手法は主に3つ。
1. オフショット
2. インフルエンサー
3. キャンペーンだ。
1. オフショット=裏側を投稿してみよう
Snapchatでよく見られるネタは有名人のプライベート動画だが、
何かのイベントの舞台裏だったり、オフショットだったりがリアルタイムで投稿される。
また、イベント会場のバックステージにフォロワーを特別に招待するセレブやブランドも多い。
これ自体は特段珍しいものではなく、
Facebook、Twitter、Instagramと言った他のSNSでもよく行われている。
だが他のSNSは事前に画像や動画を編集する事が可能な分、
より画質がよく、綺麗に編集する事を期待される。
Snapchatの方がリアルタイムの投稿しかできずしかも投稿後に一定時間で強制的に消えるため、
逆により気軽にオフショットの投稿をしやすい。
2. インフルエンサーマーケティングもある
当然だがSnapchatにもインフルエンサーを活用するマーケティング方法はある。
インフルエンサーに自社ブランドの商品を使って貰ったりイベントに来てもらって、
写真や動画をあげて貰うというやり方だ。
Snapchatの場合にもそれはあるが、他にも有名人にブランドのアカウントを「乗っ取ってもらう」、
つまりそのブランドのアカウントのスペシャルゲストとして、有名人に投稿して貰うという手法が見られる。
このやり方の方が、そのインフルエンサーのフォロワーに対してよりリーチしやすいと考えられる。
資生堂はSnapchatやYoutubeのインフルエンサーであるJen Chaeとコラボし話題となった。
3. キャンペーンは幅広くやれる
Snapchatは気軽に使えるSNSだ。
だから複雑なキャンペーンより手軽にできる、シンプルなものがよい。
Snapchatのキャンペーンで有名なのはFrozen 16と言うフロ-ズンヨーグルトのブランドが、Snapchatで初めて行われたとされるキャンペーンだ。
指定されたFrozen 16の店舗でフローズンヨーグルトを食べた動画を撮影しレジで見せると、
16%~100%割引のクーポンを貰えると言うキャンペーンだった。
他にもブランドをフレンド登録(=フォロー)して貰い、
My Story上でクーポンを表示するなどの使い方が可能である。
My Storyは24時間で消えるため、デイリーでキャンペーンを入れ替えても面白い。
以上、Snapchatのマーケティング手法を簡単にまとめた。
Snapchatは既に一部の若い子には人気があり、これから日本でも伸びる余地がある。
今のところUIを見る限り日本市場に本腰を明らかに入れていないだけで、
これから彼らのやり方次第で爆発的に伸びる可能性は十分ある。
なぜか日本で類似のアプリがほとんど無いのも不思議だが。
ぜひSnapchatをマーケティングに活用してみて欲しい。